農業は、生命(いのち)の大切さを教えてくれる仕事です。有機栽培で作った作物や、薬剤や添加物を使わず、北海道産小麦やEM菌発酵飼料、青草を食べて育ったニワトリの卵など、生命力が強いものは、それを食べた人間にもよい影響を及ぼします。アトピーに悩む方、体調不良の方に、こういった生命力の強いものをぜひ食べていただきたいと思います。 「食」を考えたとき、それは『大地』と『生命(いのち)』の深いつながりを考えずにはおられません。 農場たつかーむの代表・高野律雄一家が、知的障がいをもつ若者達と一緒に、この壮瞥町に入植したのは1987年のことでした。小さな古い民家で、みなで共同生活を送っていました。初めて養鶏に接する知的障がい者に、一つ一つの仕事を教えていきます。 ニワトリに頼られることで誇りを持つ。ニワトリは、普段世話してくれる人間の顔を覚えています。毎日エサや水を与える、健康管理をする、卵を拾う、鶏舎の掃除をする・・・農場たつかーむの養鶏方法は、近代養鶏とは違って、手作業の部分が多く、決して効率的とはいえません。しかし、この「手間な部分」があるからこそ、ニワトリと人間の信頼関係が生まれます。 さらに、当農場の発酵鶏ふん肥料を使って作った有機作物を食べる。知的障がい者が農場たつかーむでの仕事を始めると、やがて、1年もすると、自閉症の彼らの情緒が安定してくることに気づきます。 『大地』と『生命(いのち)』を取り巻く環境で、人とかかわりながら生きていくことは大切です。 農場たつかーむでは、そんな環境の中で、福祉と農業が融合した新しいカタチの「知的障がい者」支援を進めています。隔離された環境ではなく、普通の社会の中で知的障がい者が自立できるよう、今後も整備を進めていきたいと思います。 農場たつかーむにお越しになる機会がありましたら、ぜひ知的障がいをもつ彼らの姿を見ていただきたいと思います。力強い彼らの生き方から、「大地」と「生命(いのち)」の大切さを感じ取っていただければ幸いです。